【徹底解説】水上敏志とは。基本に忠実で戦術性の高い水上のプロフィール

水上敏志（みずかみさとし）はB級4位の生駒隊でシューターを務める生駒隊の参謀です。最初はただのモブキャラかと思いきや、東に近い再評価の流れを受けている人物であり、作中でもいやらしい戦略家の1人です。

本日は彼の魅力や知られざる真実に迫っていきましょう。

水上敏志のプロフィール

出典：ワールドトリガー ©葦原大介／集英社・テレビ朝日・東映アニメーション

水上は生駒隊での姿が印象強く、
・生駒のツッコミ要因
・そこそこまぁまぁのシューター
といったイメージがつきがちですが、話が進むにつれて
・生駒隊の要
・基本的なシューターのお手本
・盤面をコントロールする力がある
など、そこそこまぁまぁの強キャラになっている隊員です。

遠征選抜試験でも何かやりそうな雰囲気のある、
奈良シカマルのようなキャラの魅力に迫っていきます。

主な活躍

水上はシューターでありながら作戦指揮もとるポジションです。
元々、将棋が趣味ということもあり駒の扱いには長けており、理想論でどうにかしようとせず、出来ることを確実に組み立てて勝利まで持っていくタイプです。
個人としてはそこそこですが、戦術性はかなりのものであり、そういった面も含めてみていきます。

B級ランク戦Round6

生駒隊・玉狛第二（三雲隊）と対戦し、生駒隊が生存しましたが、玉狛第二（三雲隊）が勝利となりました。
得点は
・浮いた空閑を生駒旋空により真っ二つ
・生存点の2点
になります。
生駒以外は全員がベイルアウトとなり、
・南沢は樫尾を深追いし、蔵内のサラマンダーでごちゃっとしたところを樫尾に狩られる
・隠岐は雨取との撃ち合いで場所が割れ、空閑に詰められ、スコーピオンで狩られる
・水上は空閑に瓦礫をぶつけられ、その隙にレッドバレット狙撃を受け、重ねて王子に斬られる
となりました。

この試合での水上は
・南沢への的確な指示（ただ、南沢の過信によりあまり意味はなかった）
・王子隊と空閑がいるところに生駒を行かせる（生駒旋空は成功せず）
・アステロイド発言のハウンド（敵を浮かせて生駒旋空をアシスト）
・アステロイド発言のメテオラ（空閑に向けて撃ったがシールドで防がれる）
・隠岐→雨取を有利に進めるため空閑の足止め
といった言動をしました。
終始、展開を上手く進めることはできませんでしたが、主人公チーム相手によくやったと言えます。点数は取られつつも生存点を勝ち取ったのは、生駒の個の力を水上が上手く活かしたと言えます。

B級ランク戦Round8

二宮隊・玉狛第二（三雲隊）・弓場隊と対戦し、玉狛第二（三雲隊）の勝利となりました。
得点は
・総攻撃を受けているヒュースを南沢が最後に取る
・雨取の攻撃から逃げる外岡を隠岐が制す
となり、B級上位戦なので健闘した方ですが、他チームの奇襲等により思った以上の成果は出なかったと言えます。
この試合では4名全員がベイルアウトすることとなり、
・生駒はヒュースの隠し球（アステロイドに見せかけたバイパー）による撃破される
・南沢は空閑を倒すために帯島と共闘する空気を逆手に取られて、帯島に狩られる
・隠岐は二宮のホーネットを何とか逃げ切ったと思いきや、辻に先回りされ旋空弧月をもらう
・水上はヒュースが撃破され混戦となったところを、弓場と犬飼に挟まれ、弓場に狩られる
といった形でした。

水上は終始ヒュースを攻撃する部隊のコントロールに努めており、ヒュースからもかなり厄介な扱いを受けておりました。
逃げようとするところを先回りしたり、他チームの動きを読み取って合わせた行動をとるなど自分の役目をしっかりと果たしてしました。
この試合も含めて、水上の盤面コントロール能力は見る人が見たらすごいもので、二宮やヒュースから一緒に遠征に行きたいメンバーとして選ばれています。実戦経験が豊富で頭のキレる人からすれば、不確定要素が多いが期待できる生駒等の人物よりも安定感があり、理解力の高い水上のような隊員の方が好まれるようです。

遠征選抜試験

遠征選抜試験では水上9番隊として隊長を務めます。
オペレーター：鈴鳴第一の今
第１プール　：4番手で荒船隊の荒船
第２プール　：5番手で王子隊の樫尾
第３プール　：7番手で柿崎隊の照屋
を指名しています。
メンバーを見て分かるように頭が使える賢いチームです。
・荒船は進学校でBクラス（選べる隊員では2番目に賢い。1番は東だが1番手の二宮に取られる）
・樫尾は中学生だが、進学校に進む組
・照屋はお嬢様学校（選べる隊員では2番目に賢い。1番は木虎だが4番手の古寺に取られる）
このように、二宮1番隊（二宮、東）や古寺6番隊（古寺、木虎）に近いエリートチームです。

水上の戦術理解度、筆記試験の得点率や感情で動かない隊の統率力を考えたと思われますが、水上のドライな指示が全員に通用するわけではなく、戦闘試験を捨てたような発言には照屋と不穏な空気が流れたりと何か起きそうな雰囲気を出しています。
また、上層部からの指示を一部切り取って、隊員に配ったりとA級隊員が見ていることは分かっていつつも堂々とした行動を取ったりします。
隊員目線だと強くてアホ話が出来る隊長や隊員を好む水上ですが、リーダー目線だと賢いメンツを集めるのは、立場により水上の立ち回りが異なる面白いポイントです。

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性格

水上の性格は一言では語れませんが
・自分のできることをしっかりとこなす
・戦略戦術系の頭を使う遊び、戦いを好む
・裏をかく、裏を読むといった物事を多面的に見るのを好む
といった、頭脳派タイプの性格をしています。
また、生駒隊の司令塔であることからも、その戦術性も認められています。

ただ、気難しくてめんどくさい人物ではなく、関西系のノリも持ち合わせています。
そのため、頭を使うタイプとは勿論、おふざけ大好き系の人物とも気が合う人物です。むしろ、「腕の良さ＋面白さ」を両立している人物を好む傾向にあります。逆に性格の悪い人物は嫌う傾向にあります。
所属は生駒隊であり、生駒隊長を慕っていることからも、面白いことが前提であることを重視している傾向にあります。

ボーダーの隊員で言うと
・三雲＋心のゆとり＝水上
・迅ー強さ＝水上
・王子ー社交性＝水上
のようなところがあり、何となく水上と被る性格をしている人や人物像はいたりします
ただ、ギャグ要素と戦略性を兼ね備えているという意味ではオンリーワンの性格をしています。

交友関係

水上の交友関係の多くは明かされていませんが、そこまで広い方ではないと思われます。
恐らく、生駒隊と大変仲が良く一緒にいることが多いです。隊室が娯楽室になっているのが良い証拠です。
水上にとっても、生駒隊との時間は心休まるものになっていると言えます。

特に生駒には信頼を置いているようで、性格は真反対な隊長でありながらもその隊員をしていることから、数値化できない魅力を感じていると思われます。

一方で生駒隊以外との面々になると、物静かになり1人で色々と考えていることが多いです。
遠征選抜試験でも独断で色々と決めており、周りに何かを相談するようなことはあまりしておりません。
また、良くも悪くもハッキリとモノを言うため、人間関係が構築できていない間柄だと不穏な空気を作ってしまうこともあります。

隊での役割

生駒隊は近距離から遠距離までバランスよく隊員がいます。
・エースアタッカーの生駒
・近距離でかき乱す南沢
・中距離でバランスをとる水上
・遠距離で意表を突く隠岐
といった感じであり、バランスよい編成ですが、典型的なエース型のチームです。
ただ、同じようなエース型チームである、玉狛第二や影浦隊、鈴鳴第一といったチームとは違い、南沢と隠岐は自由に動きがちです。
他の隊よりもそれぞれが自由に動き回るチーム寄りです。

そんな生駒隊をチームとして機能させるのが水上の役割です。
・生駒を活かす動き
・南沢のしくじりをサポートする動き
・他の隊の動きに合わせて、自分の隊が有利になるための動き
など、これが本当の潤滑油と言えるような働きをします。
自由に動き回る生駒隊がB級上位としていられるのも、目に見えない水上の働きがあってこそと言えます。ランク戦前の作戦会議でも生駒のプライベートトークにツッコむだけの時間になっており、細かい話をするよりもモチベーション維持優先でそちらの方が良いと水上が判断している可能性が高いです。

また、将棋が趣味ということもあり、駒に対して出来ることと出来ないことを現実的に見ています。「◯◯が頑張れば、出来るかも」といった理想論をベースにした戦いはしません。あくまで、現実的にできることを大事にしています。

水上はシューターとして
・出水のようなゴリゴリ押し
・二宮のようなエース型
・那須のような器用さ
はなく、一般的な戦いをします。そのため、アステロイドと言ってハウンドを打ったり、技量とは別のところで厚みを出しています。
ただ、本来のシューターというのは
「味方との連携で火力を集中させる」
「少し引いた位置から局面をコントロールする」
「発想と工夫を反映し、考えながら戦う」
とあるように、一部の別格が目立ちすぎているだけで水上の働きはシューターの基本を忠実に再現した戦いと言えます。

そういったことを踏まえると生駒隊の参謀役であり、絶対に欠かせない人物と言えます。性能だけで見れば、出水や那須のほうが高いかもしれませんが、生駒隊にとってのシューターは水上以上の人物はいないと言えます。それほど、彼がもたらす功績は大きいと言えます。

そこそこまぁまぁな話

「中学の途中までは真剣にプロ棋士を目指していた」
将棋のレベルはボーダー最強です。

「趣味の落語で古典を20～30編は暗記している」
記憶力もボーダー最強です。

「普通校だが成績は優秀」
学校のレベルは興味がないようです。

「ヒュース、二宮から一緒に行きたい遠征メンバーに選ばれる」
ヒュース：「部隊で相手をした時の『厄介さ』」
二宮：「盤面を整えるうまさ」

「作者の没ネームに「水上隊がダウンしてる　全戦闘体大破」というセリフがある」
宇佐美のようなキャラが発しています。作者的には使いたいキャラとして上がっていたようです。

「南沢以外は関西のスカウト組」
水上は大阪府出身であり、スカウト組です。スカウト組が多いこともあり、隊のレベルも高めです。

「一緒に遠征へ行きたいメンバーは腕＋面白さ重視」
ヒュース：強くてツッコミ所もありそう
菊地原：サイドエフェクトが強い
国近：腕が良くてアホ話もできる
当真：腕が良くてアホ話もできる
太刀川：腕が良くてアホ話もできる

「一緒に遠征へ行きたくないメンバーは性格重視」
漆間：性格がわるいから
月見：怖そう　厳しそう

パラメータ

現在未公表です。

トリガーセット

典型的なシューター構成であり、扱いの難しいバイパー以外は全てセットしています。
見慣れた王子や嘘を見抜くサイドエフェクトを持つ空閑には通用しませんが、発した言葉と使う弾トリガーを変えるのは水上のよくやる戦法です。

また、合成弾についてはまだ明かされていません。基本に忠実な水上は覚えていない可能性があります。